2010年3月24日水曜日

「財閥2世」名乗り800万円詐取、常習詐欺犯を逮捕

「財閥2世」を名乗る詐欺犯にだまされ、女性会社員(28)が1億ウォン(約800万円)を奪われる事件が起きた。ソウル恵化署は今月12日、詐欺の疑いで無職の男(37)を逮捕した。



 警察によると、被害者は今年1月31日、同じフィットネスクラブに通っていた知人から容疑者の男を紹介された。男は身長178センチでルックスは普通だったが、「自分はK企業会長の息子だ」と名乗った。それでも「平凡な会社員として接してほしい」と述べるなど謙虚な印象だったことから、被害者は男に好感を抱いた。男は高級外車5台に代わる代わる乗って現れた。ソウル市の高級住宅街、竜山区漢南洞に自宅があるといって、庭の写真を見せたこともあったという。中産層の一般家庭で育った女性は、男を財閥2世だと信じ込んでしまった。男は知人の電話番号を携帯電話に「Sグループ会長」という名前でメモリーし、電話がかかってくるたびに「会長から電話だ」といって、携帯電話のディスプレーを女性に見せたという。



 女性は「うちに嫁に来れば…」という男の言葉をプロポーズと受け止め、男と性的関係を結んだ。女性を安心させた男は本性を現した。男は今月2日、「有力な情報を知っている。5000万ウォン(約400万円)投資すれば1億ウォンにしてやる」「うちに嫁ぐためには、正しい経済観念を持たなければならない。カードを整理してやる」などと持ちかけ、女性からクレジットカード5枚、貸越口座の通帳3口座分を受け取った。



 男はキャッシングカードローンで現金を引き出し、わずか11日間で女性のクレジットカードや貸越口座から1億ウォンを詐取した。



 調べによると、男が運転していた外車はすべてレンタカーで、庭の写真も出所不明だった。男は裕福なふりをして、女性から金銭をだまし取る詐欺事件を繰り返し、11件の犯罪歴がある常習詐欺犯だった。



 2001年には美容整形外科の医師で、大企業オーナーの息子だと名乗り、女性から受け取ったクレジットカードなどで3億ウォン(約2400万円)をだまし取ったとして、8カ月服役し、昨年5月に仮釈放されていた。



 恵化署は、ソウル市内の江南地区一帯で財閥2世のふりをして詐欺を繰り返している男がいるとの情報を入手し、3日間の張り込み捜査の末、男を逮捕した。捜査関係者は「財閥の息子を名乗りながら、男が女性に金をつぎ込んだわけでもなく、ランチをおごる程度だった。高価なプレゼントを贈ったことは全くなかったようだ」と話した。



 事情聴取に対し、被害者の女性は「財閥の家に嫁に行きたかった。振り返るとおかしな点がたくさんあるが、財閥2世だということを一度も疑ったことはなかった」と話している。