女性のみに利用を限定した「女性専用」。いわれてすぐに思い浮かぶのは、電車ではないだろうか。しかし最近では、アレもコレも女性専用とうたっていて、まさに百花繚乱状態。ここでは気になる女性専用商品をまとめてみた。
まず、なじみ深いのが前出の交通系だろう。電車の女性専用車両にはじまり、深夜高速バスの女性専用車、女性専用エリアなどがある。また、大阪駅では女性専用の有料化粧直しスペースを設けているし、最近ではANAが女性専用トイレを設置すると発表したばかりだ。
次にサービス系でいうと、女性専用のフィットネスやヨガ、岩盤浴・スパなどがあげられる。高級ホテルや漫画喫茶、ネットカフェでも女性専用フロアを導入しているところもあるし、最近では女性専用ビジネスホテルやカプセルホテルも登場している。また、女性専用とまでいかなくとも、「女子飲み」や「女子会」といったコースを設けている居酒屋や飲食店も多い。いずれも男性の目を気にしなくていい気楽さはもちろん、そこにいるのが女性のみという安心感がウリになるのだろう。
最後にマネー&住宅系の商品でいうと、女性専用のカードローンや、キャッシングコーナー、住宅ローン、女性がなりやすい病気に配慮した医療保険などがある。特にマネー系商品は、利用するのに社会的信用力が必要で、今まで利用するのは男性と想定されてきた。そこであえて「女性専用」とうたうことで、敷居を下げて、女性の利用を促しているのだ。
企業がこうした「女性専用」をうたう背景には、女性が購入決定権を握り、マーケットで無視できない存在にあるのが大きい。特に団塊の世代以降は、夫婦の力関係は対等といわれていて、最近では女性のほうが決定権があると認知されている。重要な消費者である女性をひきつけることで、女性だけの消費はもちろん、パートナーとなる男性、家族全体の消費に結び付けたい、というのが企業の狙いなのだろう。もちろん、女性専用とうたうことで、話題にもなり、PR効果も期待できる。女性専用商品の隆盛は、消費における女性の存在感、強さのバロメーターともいえそうだ。